少年野球で子どもが投手をすると、「今日は何球まで?」「ダブルヘッダーならどうなる?」「今週すでに投げているけど大丈夫?」と、球数の確認が一気に増えます。
2026年シーズンから、学童部は従来の1日上限に加えて「1週間の投球数上限」も確認が必要になりました。 5・6年生は1試合かつ1日70球以内・1週間210球以内、4年生以下は1試合かつ1日60球以内・1週間180球以内です。
まず数字を早見表で整理し、そのあとに特別継続試合や同日2試合、練習の投球目安との違い、親が大会前に確認したい点を分けて見ていきます。
2026年の学童野球|投球数制限の早見表
| 対象 | 1試合かつ1日 | 1週間 |
|---|---|---|
| 5・6年生 | 70球以内 | 210球以内 |
| 4年生以下 | 60球以内 | 180球以内 |
JSBBは2025年10月の通知で、2026年シーズンから障害予防を目的として1週間の投球数制限を導入すると発表しました。従来の1日70球以内(4年生以下60球以内)に、週210球以内(4年生以下180球以内)が加わった形です。
ここで大切なのは、「今日70球以内なら、それだけで条件を満たす」とは限らなくなったことです。1日の上限と1週間の上限を別々に見ます。
2026年に変わったのは「1週間の上限」が加わったこと
2026年競技者必携の改訂資料では、学童部の投球数制限に「1週間の投球数は210球以内(4年生以下は180球以内)」が新規項目として追加されています。
たとえば5・6年生の投手が、ある日に70球、別の日に70球、その次に70球を投げれば合計210球です。1日ごとの上限を守っていても、さらに登板するには週の累計も見なければなりません。
4年生以下も考え方は同じで、1日60球以内に加えて1週間180球以内です。学年によって数字が違うため、兄弟や別学年の試合を見て覚えた数字をそのまま当てはめないようにします。
1日上限は「1試合かつ1日」で見る
JSBBが示した2026年の改定内容では、学童部の1日の基準は「1試合かつ1日の投球数は70球以内」で、4年生以下は60球以内です。
つまり、同じ日に2試合あるから「1試合目で70球、2試合目でもう70球」という考え方ではありません。同日中は1日の上限の範囲で管理します。
大会で連戦がある日は、試合ごとのスコアだけでなく、その投手がその日にすでに何球投げているかを見る必要があります。
特別継続試合では、前の試合の球数を引き継ぐ
雨天や日没などで試合が中断し、後日または別の時間に特別継続試合として再開する場合も、球数がゼロに戻るわけではありません。
2026年の改定比較資料では、もとの試合で投げた球数を引き継ぎ、残りの球数だけ投球できると示されています。
また、特別継続試合に勝利したチームの投手が同日に次の試合へ登板する場合も、1日の投球数制限を超えない範囲での登板になります。
規定球数に達した場面は、最新の競技者必携と大会要項を確認
「70球目を投げた瞬間に必ず交代なの?」も気になるところです。
JSBBの投球数制限に関する公式資料では、これまで試合中に規定投球数へ達した場合、その打者が打撃を完了するまで投球できるという運用が示されています。ボークにかかわらず投球したものは球数に数え、牽制球や送球とみなされるものは投球数に含めない、という整理も公表されています。
ただし、実際の大会では競技者必携に加えて大会独自の申し合わせや運用方法が示されることがあります。親の立場では「70球目だから今すぐこうなる」と観客席から断定するより、その大会の要項・競技規則を確認するのが確実です。
「1週間」の区切り方は大会要項まで見る
2026年のJSBB公式改定資料では「1週間210球以内(4年生以下180球以内)」という上限は明記されています。
一方、今回確認した公開の改定比較資料では、「何曜日から何曜日までを1週間として集計するか」といった細かな集計区分までは記載されていません。
大会や地域連盟から集計期間・記録方法の案内が出ている場合は、そちらまで確認してください。全国ルールの数字と、大会運営上の集計方法を分けて見ると混乱しにくくなります。
練習の「週300球」と、2026年の「週210球」は別の話
検索していると「週300球」という数字も出てくるため、2026年の210球とどちらが正しいのか迷うかもしれません。
JSBBの「学童野球に関する投球数制限のガイドライン」では、練習での全力投球数について、野手も含め1日70球以内・週300球以内という目安が示されています。
これに対し、2026年に追加された1週間210球(4年生以下180球)は学童部の競技上の投球数制限です。対象とする場面が違うため、数字だけを並べて「どちらかが古くて間違い」と処理しない方が安全です。
親が試合前に確認したい3点
細かなルールを全部暗記するより、投手をする子の保護者は試合前に次の3点を確認できれば実用的です。
- 本人の学年に合う1日上限が70球か60球か
- その週にすでに何球投げているか
- 大会要項に独自の集計方法・申し合わせがないか
特に2026年は、チーム内で「今日の球数」だけを共有していても週累計が分からないことがあります。家庭で独自に管理責任を背負う必要はありませんが、子どもが複数大会や連戦に出る場合は、チーム内で球数情報が共有されているかを確認しておくと安心です。
球数以内でも、痛みや違和感は別に考える
投球数制限は「ここまでなら必ず安全」という保証の数字ではありません。JSBBも投球過多による障害発生の予防を目的として制度を設けています。
子どもが肩や肘の痛みを訴える、投げ方がいつもと明らかに違うなどの変化があるなら、球数が上限内でも「まだ投げられる」と数字だけで判断しないことが大切です。無理に続けず、チームと共有し、必要に応じて医療機関へ相談してください。
用具やルールを確認する流れでは、少年野球のバット選びで今のルールを確認する記事もあわせて読むと、年度ごとに変わる規則を追いやすくなります。
まとめ|2026年は「70球」だけでなく「210球」も見る
2026年の学童野球では、5・6年生は1試合かつ1日70球以内・1週間210球以内、4年生以下は1試合かつ1日60球以内・1週間180球以内が基本です。
特別継続試合では元の試合の球数を引き継ぎ、同日に別の試合へ登板する場合も1日の上限を超えない範囲で管理します。
2026年の一番大きな変更点は、「今日何球投げたか」に加えて「今週合計で何球か」も見るようになったことです。
数字を「投げさせられる上限」として使うのではなく、子どもの状態と大会要項を一緒に確認するための基準として捉えると、親も試合を追いやすくなります。

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